※写真はイメージです(写真/Getty Images) 精神疾患は早期発見をして適切な治療を受ければ十分回復が期待できるのに、さまざまな理由で受診が遅れてしまっているという。受診を妨げているものの一つに精神疾患に対する「偏見」がある。東邦大学医学部精神神経医学講座教授の水野雅文医師に聞いた。 【あなたは大丈夫? ゲーム依存度チェックシートはこちら】 * * * ――精神疾患に対する社会の偏見は、根強いものがあります。 そうですね。たとえば、精神疾患は誰でもかかり得る病気ですが、心が弱いからなるなどと思っている人はたくさんいます。また、早期発見をして適切な治療を受ければ十分回復が期待できるのに、かかったら一生治らないと恐れている人も少なくありません。 日本では、明らかな症状が出てから精神科を受診するまで5~6カ月かかっているのですが、受診が遅れる理由の一つがこうした「病気に対する偏見=ス