ブックマーク / gendai.media (11)

  • 行政マンとして「図書館員」が忘れていること…予算減の危機的状況を前に何ができるか(飯田 一史) @moneygendai

    『行政マンとして図書館員が忘れていること』(樹村房)というが刊行された。図書館は行政サービスの一環であり、公共図書館で働く人は行政の一翼を担っている――言われてみればそうなのだが、しかし、筆者はそういう視点で図書館を捉えたことがなかった。 茨城県鹿嶋市、長野県塩尻市で図書館長を務め、現在は古書店を経営する編著者の内野安彦氏は、図書館側が「行政マン」だという認識を欠いていることこそが、公共図書館が年々予算を減らされていく要因になっていると語る。どういうことなのか。内野氏に訊いた。 図書館員は今使っている「利用者」の声は拾うが、「市民」全体のことは考えていない ――「図書館員は行政マンである」という認識はなぜ乏しいのでしょうか。図書館員自身に限らず、利用者や政治家にもその認識は薄いですよね。 内野 なぜそのことを訴えるようになったのかについて、少し私自身の話をします。私は昭和54年に鹿嶋市役

    行政マンとして「図書館員」が忘れていること…予算減の危機的状況を前に何ができるか(飯田 一史) @moneygendai
  • 「親ガチャ」という言葉が、現代の若者に刺さりまくった「本質的な理由」(土井 隆義) @gendai_biz

    不満感から不安感へ 親ガチャという言葉が示唆するように、今日の日社会では経済格差の固定化が進みつつある。しかしその一方で、とくに若年層を中心に生活満足度や幸福感は高まっている。矛盾しているかのように見えるこの二つの現象の裏には、日社会がすでに山登りの時代を終え、いまや高原化しているという実情がある。経済格差の固定化もその帰結の一つであるし、期待値が低下してきた理由の一端もここにある。 しかし、近年の満足感の高さの背後にあるのは、このような成長率の変化だけではない。そこには人間関係の変化もある。そびえ立つ山を見上げながら登っていた時代には、明確な理想や目標を掲げやすかったが、高原を歩くようになった現在では、ただ闇雲に進んで行けるような行先を措定しづらい。それが人間関係のあり方に変化をもたらしているのである。 明確な目標を掲げ、その頂上へ向かってひたすら山を登っている最中には、一緒に歩んで

    「親ガチャ」という言葉が、現代の若者に刺さりまくった「本質的な理由」(土井 隆義) @gendai_biz
  • 格差拡大、貧困増大…それでも「若者の生活満足度」が高いこれだけの理由(土井 隆義) @gendai_biz

    格差拡大、貧困増大…それでも「若者の生活満足度」が高いこれだけの理由 若年層に拡がる「宿命論」的な人生観 親ガチャに外れた… 「親ガチャに外れちゃったよ」。昨今、学生たちの会話に耳を傾けていると、時折そんな声が聞こえてくるようになった。オンラインゲームで希望のアイテムを入手するための電子くじシステムを「ガチャ」という。もともとは店舗などに置いてある小型の自動販売機で、硬貨を入れてレバーを回すとカプセル入りの玩具が無作為に出てくるガチャガチャが語源である。そのシステムに自分の出生をなぞらえたのが親ガチャである。 ガチャでどんなアイテムが当たるかは運任せである。ときには一発で大当たりすることもあるが、いくら課金しても弱いアイテムしか入手できないこともある。自分の出生もそれと同じことで、私たちは誰しもどんな親の元に生まれてくるかを選べない。そこには当たりもあれば外れもある。自分の人生が希望通りに

    格差拡大、貧困増大…それでも「若者の生活満足度」が高いこれだけの理由(土井 隆義) @gendai_biz
  • 実は法令違反だらけ…!飲食店「持ち帰り・デリバリー」のヤバい実態(永田 雅乙) @moneygendai

    生き残りをかけて コロナウィルスによる緊急事態宣言と自粛要請。外産業は「死刑宣告」「余命宣告」を受けたも同然という状況下、「休業要請と補償はセットだろ」「補償の額が足りない」「もう終わった……」色々な声が聞こえる中、必死に生き残るために動き出す人もいる。 街、メディア、ネットには「テイクアウト始めました!」「デリバリー対応します!」の文字が踊り、Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館などの配達代行事業者は新規アカウントが1ヵ月以上かかるほどの活況ぶりを見せている。 消費者も3月までは行きつけのお店に足繁く通い、「飲んで経済回して、お店を応援するよ!」なんて応援をしてくれたのも遠く昔のことのよう。4月に入ると特に都心部の店では売上昨年対比半分以下は当たり前に。緊急事態宣言による“stay home”は、まさに地獄への扉であった。 その後は嘆き諦めムードの人と、必死に生き残り策を実行に

    実は法令違反だらけ…!飲食店「持ち帰り・デリバリー」のヤバい実態(永田 雅乙) @moneygendai
    tamanekosan
    tamanekosan 2020/05/02
    法令は身を守るためのもの。執行者側が見て見ぬふりができるうちに、関連法令は目を通しておこう。
  • 医学部入試で出た「他人のおにぎり問題」あなたはどう答えますか?(小林 公夫) @gendai_biz

    「他人が握ったおにぎり」をべられる? センター試験の後継テストとして、2021年から実施される「大学入学共通テスト」の影響もあるのだろうか。医学部一般入試、推薦入試の2次試験で問われる小論文試験や面接試験の内容が、大きく変容しつつある。 ひと言で言うと、従来のように定型的で1つのテーマに絞られた「1行問題」ではなく、実質的で具体的な出題が増えているのだ。いわば、日常で遭遇するさまざまな題材を引用し、考えさせる問題が増えていると言える。これは現在進んでいる大学入試改革の方向性とも合致している。 新たに実施される「大学入学共通テスト」は、その概要で「社会生活や日常生活の中から課題を発見し、解決方法を構想する」場面や「資料やデータなどをもとに考察する場面」などを重視するとしている。 今回は実際に医学部入試で出題された問題をもとに、試験がどう変化するかについて考えてみたい。 上に述べた傾向は、こ

    医学部入試で出た「他人のおにぎり問題」あなたはどう答えますか?(小林 公夫) @gendai_biz
    tamanekosan
    tamanekosan 2019/11/25
    “(1)少数者の人権尊重・擁護に対する考え方、(2)高齢者に対する意識の度合い、(3)言いにくい事柄を他人に告白する際の話術の3点である” どの職業にも、特に公共に関する仕事には必須ではないか。
  • 「ゴミ屋敷の住人」たちとサシで話してわかったこと(真鍋 厚) @gendai_biz

    「片付け」を始めるために必要なのは… 100円家事代行サービス「御用聞き」(東京都板橋区高島平)の代表である古市盛久さんは、同社のサービスの一つ「片付けられないお部屋」に取り組むうちに、こんなことを感じるようになったという。 「コミュニティに包摂されることによる効果・効能には、『誰かが気付いてくれる』『声を掛けてもらえる』『必要な人を紹介してくれる』『頼みごとができる』というのがあります。これは以前からよく言われていています。 しかし、今自分が一番注目している効果・効能は、『その人が生きるための原動力、エネルギーになる』ということなんです」 「片付けられないお部屋」とは、家族などに代わってゴミ屋敷・汚部屋整理などを行なうもの。「片付けられない」状態はほとんどが単身世帯において起こっており、その前段階には「社会的孤立」(家族や地域との関係が希薄で、他人との交流がほとんどない状態)があるのが特

    「ゴミ屋敷の住人」たちとサシで話してわかったこと(真鍋 厚) @gendai_biz
  • 芥川賞候補になった私を「外国人枠」と雑なくくり方をした人たちへ(温 又柔) @gendai_biz

    を取り囲む厳しくも悲しい現実 十代の頃、学校の図書室や町の図書館で借りたを読んでいるときに、このことばはきっと自分のために綴られたものだ、と幸福な錯覚に酔いしれたことがある。 あの頃の私は、入荷したとたん予約が殺到するような、順番待ちをしてやっと手にすることがかなう人気にはあまり興味がなかった。どちらかといえば、書棚の片隅でずいぶんと長い間、だれからも忘れられていたようなとのほうが、より親密な関係が結べると思い込んでいた。 カバーが紛失していたり、紙の色が褪せているようながあれば、そこにこそ、自分のためだけに書かれたことばが潜んでいるのではないかと期待して頁をめくった。そういう記憶があったので、アメリカ小説家ジョン・アップダイクの以下の発言には胸が熱くなった。 「わたしは、書いているときは、ニューヨークじゃなくて、カンザスのちょっと東のあたりの地域を、漠然と心のなかで目標にして

    芥川賞候補になった私を「外国人枠」と雑なくくり方をした人たちへ(温 又柔) @gendai_biz
    tamanekosan
    tamanekosan 2017/12/31
    カンザスのちょっと東のあたりの地域(略)の図書館の棚に置かれるような本を書きたい(略)カバーははずされ、もう何年も前からあって、田舎の十代の子によって見つけられ、その子にむかって語りかける、そういう本です
  • 小林麻央報道の「印象操作」にザワつく乳がん女子の胸の内(松 さや香) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

    乳がんの告知をたった1人で受ける 2013年12月20日午前11時57分、非通知でかかってきた電話は「客室乗務員訓練生として内定」の報せだった。 嬉しさと驚きで叫びたい気持ちを抑えられたのは、わたしが36歳のそこそこ自制の利く大人であったことと、「乳がんに罹患してもカスタマーフロントの仕事に寄与出来る事、病後の女性の人生でも豊かな選択が可能な事を証明したい」とエントリーシートに書き、数回の面接で大口叩いたわたしに当に内定を出してきた航空会社に正直ビビったからだ。マジですか!? わたしは今から10年前、29歳の時に左の乳房に約3cmの腫瘍が2つあるのが見つかった。9ヵ月前に父を肝臓がんで亡くしたばかりのタイミングだった。診断はステージⅡb期、5年以内の再発率は40%。温存手術は不可。脇に若干の転移が認められ進行している。 治療は半年の抗がん剤、左乳房全摘出手術、その後5年のホルモン治療。医

    小林麻央報道の「印象操作」にザワつく乳がん女子の胸の内(松 さや香) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
    tamanekosan
    tamanekosan 2017/07/08
    とても力強くあたたかい文章。情報を扱う人は必読。
  • 貧しさゆえに娘を殺したシングルマザーの慟哭〜銚子市・女子殺害事件の真相(フライデー) @gendai_biz

    冷蔵庫に積まれた督促状 「執行官が部屋に踏み込んだとき、松谷被告は放心状態で、殺してしまった可純(かすみ)さんの頭をなでていました。二人がいた居間のテレビには、可純さんが映る運動会の映像が流れていたといいます」(地元紙社会部記者) 昨年9月24日、千葉県銚子市の県営住宅で、実の母(松谷美花被告)が中学2年生の娘(可純さん)を絞め殺すという事件が発生した。その4日前に行われたばかりの中学校の運動会で、娘が使っていた赤いハチマキでクビを絞めるという、凄惨な犯行だった。 「遺体発見時、可純さんはTシャツとズボン姿で居間として使っていた6畳間に倒れていました。遺体の損傷は4ヵ所。顔面は赤紫色にうっ血していたようです。 現場は6畳の和室が二間、4畳半の計3部屋ですが、4畳半の部屋にはアイドルのポスターが貼られていた。おそらく、そこが可純さんの部屋だったようです」(同) 冷蔵庫の上には、家賃の督促状が

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  • 認知症であるとも、認知症でないとも言えない89歳の父をめぐるあれこれ(川口 マーン 惠美) @gendai_biz

    家の売却の意思確認「ダメだった」 今回は少々、私事を書かせていただく。 両親が2人とも老人ホームに入り、空き家となってしまった自宅を処分することになった。ゴミがいっぱい詰まった一軒家をかたづけるのは、口では言えないほど大変だったが、それも無事に終わり、不動産屋さんが買主を見つけてくれた。家の持ち主は父なので、売却の意思確認ということで、司法書士と不動産屋さんが老人ホームの父のところへやってきたのが今年の5月半ば。私はドイツにいたので、弟が立ち会った。 父は89歳で、ときどきトンチンカンなことを言ったり、実の娘と孫娘を取り違えたりもするが、家の売却に関してはちゃんと納得していた。「2階に上がれないので、もう、あそこには住めないね。早く売れればいいね」と、父自身が言っていたのだ。だから、まあ、ちょっと呆けぎみではあるが、意思確認は無事に済むだろうと高を括っていた。 ところが当日、ドイツの私のも

    認知症であるとも、認知症でないとも言えない89歳の父をめぐるあれこれ(川口 マーン 惠美) @gendai_biz
    tamanekosan
    tamanekosan 2014/07/21
    “多くのお年寄りは、身体の自由が効かなくなったり、滑らかに言葉が出てこなくなったり、物忘れが激しくなったり、また、感情が希薄になったりはしているが、けっして知能が幼稚園児と同じになったわけではない”
  • 「秋葉原連続通り魔事件」そして犯人(加藤智大)の弟は自殺した(斎藤 剛,週刊現代) @gendai_biz

    「兄が母のコピーなら、僕はコピー2号。でも、僕は兄と同じことはしない」—。弟は悲痛な叫びを残して、みずから死を選んだ。大事件のあと、加害者家族を待っていたのは、拷問に近い日々だった。 生きる理由がない 「あれから6年近くの月日が経ち、自分はやっぱり犯人の弟なんだと思い知りました。加害者の家族というのは、幸せになっちゃいけないんです。それが現実。僕は生きることをあきらめようと決めました。 死ぬ理由に勝る、生きる理由がないんです。どう考えても浮かばない。何かありますか。あるなら教えてください」 そう語った青年は、その1週間後、みずから命を絶った。彼の名前は加藤優次(享年28・仮名)。日の犯罪史上稀にみる惨劇となった、秋葉原連続通り魔事件の犯人・加藤智大(31歳)の実弟だった。 彼の問いかけに対し、どう答えればよかったのか、いまでも答えは見つからない。彼を止められなかったことは悔いが残る。だが

    「秋葉原連続通り魔事件」そして犯人(加藤智大)の弟は自殺した(斎藤 剛,週刊現代) @gendai_biz
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