若者の「活字離れ」「本離れ」が叫ばれる中、埼玉県のある小学校の取り組みがネット上で話題となっています。児童文学作家による講演や、ボランティアによる読み聞かせ、読書のための時間の設定などを行い、児童1人が図書室で借りる本が年間142冊(平均、2017年)に上っているからです。 これについて、SNS上では「素晴らしい取り組み」と評価する声が上がる一方、「読書を学校に管理されるのは嫌」と否定的な意見もあり、賛否両論が飛び交っています。読書促進の取り組みを取材しました。 本に触れる機会増やし、図書室利用促す 話題となっているのは、三郷(みさと)市立彦郷(ひこさと)小学校です。JR新三郷駅から西にバスで15分ほどの場所にあります。鈴木勉校長によると、同校は、国の機関の委嘱を受けたのをきっかけに2006年度から読書活動に力を入れ始め、2010年から入学時にバーコード付きの図書カードを児童に配り、本を貸