ぱーぷる名義でケータイ小説家デビューを果たした作家の瀬戸内寂聴が14日(火)、東京・千代田区一ツ橋の毎日新聞社でケータイ小説処女作『あしたの虹』の単行本刊行合同インタビューに応じた。瀬戸内は「小説を書いて人を泣かせるのはいい気分。みなさんもやってみたら?って勧めたい」としながらも、ケータイ小説について「もう嫌! こんな時間をかけて無理に書くのなら、自分の小説を書いたほうがいい」と本音を吐露した。 瀬戸内寂聴、86歳にしてケータイ小説家デビューしていた(9月24日) 同作は、瀬戸内が今年の5月から4か月間に渡り、ケータイ小説サイト『野いちご』に投稿していた作品。『源氏物語』をモチーフに書かれ、両親の離婚に振り回されて何事にも冷めた態度の女子高生・ユーリが、バイト先のイケメン・ヒカルに一目ぼれし、恋に落ちていくというもの。瀬戸内は「若い子に読まれているケータイ小説を無視できなかった」と執筆