三島由紀夫割腹余話 『四国の山なみ』のコンテンツ。 三島の割腹自殺に関する読み物で、自殺の状況に関する詳しい記述がある。 三島の割腹自殺で良く言われるのは介錯をした森田必勝が下手糞で斬首する為に何度も刀を振り下ろしたという話。この件についても触れられていて、以下その部分をちょい引用。公判記録によると、右肩の傷は初太刀の失敗であった。おそらく最初三島はうしろへのけぞったものと思われる。森田は三島が前へ倒れるものとばかり思って打ち下ろしたとき、意外にも逆に頚部が眼の前に上がってきたため手許が狂い、右肩を叩きつける恰好になったのであろう。そのため前へ俯伏せに倒れた三島が額を床につけて前屈みに悶え動くので首の位置が定まらず、森田はそのまま三島の首に斬りつけたか、それとも三島の身体を抱き起して急いで斬らねばならなかったかはわからないが、いずれにしても介錯人には最悪の状態でさらに二太刀(斎藤教授の