すっかり話題に乗り遅れてしまったのですが、今年の集英社文庫「夏の一冊 ナツイチフェア」で、荒木飛呂彦が手がける「伊豆の踊子」の表紙があちこちで熱烈に歓迎(?)されてますね。本が好きで好きでたまらない、もうダメ、という人のためのブログでこの話題を取り上げないのは、体面上ちょっとどうかという気もするので、今さらながら、これをネタに。 舞い散る桜の花びらの下でジョジョっぽく踊る娘の姿。そこから想像できるのは、以下のような物語です。 杜王町からはるばる伊豆の温泉へと一人旅にやって来た広瀬康一。 なぜ温泉へ一人旅かって? おっと、その理由は聞かないでほしい。男の子には、ひとりで旅に出たくなる時があるものだ。 伊豆に到着した康一は、旅芸人の一座と出会う。そのとき、ふと何かが康一の頬にふれた。 エッ、何? 思わず頬に手をやると、そこには、桜の花びら。いつの間にか康一は、はらはらと舞い落ちる桜の花びらに取