戦後最強級の台風でも死者・行方不明者4名 時季はずれの台風としては最強級だった台風第4号。予想よりも雨風ともに弱かったが、それでも梅雨とのWパンチで多くの災害が発生した。が、人的被害、特に死者・行方不明者は4名と少なかった。亡くなったのは水道の修理をしていて側溝に転落した76歳の男性と、川に落ちたボールを拾おうとして転落した11歳の男の子の2名だ。どちらも本人の不注意で、災害に巻き込まれたわけではない。防ぐことができた死亡事故である。 鹿児島県ではこの梅雨で多いところでは平年の3倍の雨が降り、甚大な災害が起きてもおかしくなかった。実際、土砂崩れは県内の70箇所で発生している。それなのになぜ死者が出なかったのか。それは、土砂崩れが起きても、そこに人が居なかった、つまり「運がよかった」からである。ではなぜ人が居る場所で土砂崩れが起きなかったのか。それは人が居る場所で土砂崩れが起きないように、行