【仕事人】(14)カラオケを作っているのはこの人です 音のコピー職人・那須博さん(49) (1/3ページ) 2009.3.15 08:00 「仕事の醍醐味ですか? 原曲に限りなく近づいてコピーできたときですね」 国内だけで10万ともいわれるカラオケの楽曲。あの一曲一曲が、手作業によるコピーで制作されていることを知っている人は少ないのではないか。誰かが原曲から歌詞を抜いているわけでも、レコード会社から自動的にカラオケ盤が送られてくるわけでもないのである。 東京都板橋区のマンションの1室。音響機器がずらりと並ぶ自宅の6畳間が収録スタジオだ。現在主流の通信カラオケは電話回線などを使って音符データを端末機に送信し、内蔵された音源を鳴らす。カラオケ各社は系列の音源制作会社に、原曲とそっくりのデータを制作するよう発注し、その下請けを担うのが、彼のような「音のコピー職人」たちだ。 「アレンジャー(編曲