ずる休みを理解すれば経済が理解できる ずる休みという現象をりかいするのは ひじょうにむずしい。もし、ずる休みを りかいしたならば、そのとき わたしたちはすべてを りかいしたことになる。しかしそのためには まずずる休みをあまりにかたよった視点からみたり、せまい意味でとらえたりしないで、すくなくとも宇宙全体に関わらせないといけない。ニート問題は、ニート問題以外のすべてをふくんでいる。そしてこの問題は、特権的な視点を提供している。ニートは下にいるからだ。そして全体は、下からし見えない。 これについては、踏まれているがわの痛みは踏んでいる側にはわからないという言い方がある。野坂昭如は踏んでいるがわの気持ちは踏まれている側にはわからないと返した。うまい。けれど、気持ちの問題じゃない。 世界経済危機と戦争 世界経済が危機におちいってから、しばらくがたつ。そのことと、戦争が終わらなくなったことには関係が