秋葉原での事件。 私には昨今の公務員叩きに興ずる人々があの事件の犯人に重なって見えて仕方がない。 自分が這い上がれないのならせめて幸せそうな奴らを引きずりおろして溜飲を下げたい、という蜘蛛の糸にぶら下がる人々。 そんな人々の支持を背景に国も地方自治体も公務員の削減が既定路線になってしまってるようだ。私の住む大阪でも「教務事務補助員などの雇用よりイルミネーションイベントを優先する」と公言する首長が高い支持率を保っている。 私は公務員の仕事がそんなに安楽なものでないと思っているし、民間企業の被雇用者の待遇をせめて公務員並にまで引き上げることを目指すのが為政者の仕事だと考えているのだが、それでも漠然とだがこの国の公務員の数は過剰なのではないかとも思っていた。 ところが最近知ったことだが、日本の公務員の全雇用に占める割合は諸外国に比べて実はかなり低いのだった。1994年のOECD調査によると人口一