奈良市役所の各部署で、業務用のパソコンソフト約600本分が違法コピーされ、使用されていたことが18日、分かった。 市営繕課によると、今年1月、国内外のソフトウエアメーカー15社の代理人弁護士から、同課で違法コピーソフトが業務使用されていると指摘され、調査の結果、59本が違法コピーと分かった。 その後、全部署を調査したところ、約1750台のパソコンから合計で642本の違法コピーがあったことが判明。市はこれまでの使用料や賃貸料、今後のリース料などの名目で、平成21年度予算案に計2300万円を計上した。 市情報政策課は「前任者からパソコンを引き継ぐため、大半の職員は違法コピーの認識がなかった。今後、違法コピーソフトの使用禁止を徹底したい」としている。