kazuhix氏の日記「Pを軸に食物自給率の意義を考えてみた」を見て、すでに土台は崩れていたのかと思いながらリンについて調べてみたところ、20日の毎日新聞では、「全農:化学肥料卸値、2倍 過去最大の上げ幅--来月以降」というニュースが報じられている。売るということは調達はまだできているようだが、「店頭から国産野菜が消える? 米・中が肥料の輸出を実質禁止」と報じられるような状況であり、かなり深刻である。 では昔のように肥溜をというような話はどうかというと、周辺では問題を認識して対応していたようで、日本下水道事業団の「枯渇が予想される貴重なリン資源の長期的安定確保」(PDF)のような活動もある。ただし、これを見ると、下水処理場に流入するリンの量は輸入量の10~20%らしいので、下水での再利用は急務だとしても、サイクルになるまでは難しいようだ。残りはどこに消えてしまっているのだろう。