最近、よく読まれているらしいブログを拝見してちょっと疑問に思うことがあった。というか自分で問題として勝手に切り出しているのだが、http://d.hatena.ne.jp/eliya/20081005/1223185647で人間は簡単にパニックに陥るとある。 でも銀行取付が波及して金融システム自体が不安定になるケースというのは非常にまれなように思える。また一行だけの取り付け(取り付けの波及と一行だけの取り付けは議論としてかなり違うものになる)でもそれほど頻繁に観察されるかというとそれも疑問に思う。むしろ20世紀後半から現代まで人はほとんど金融パニックを起こさなくなっているともいえる。最後の貸し手への信頼(これが決定的)や預金保護制度などの完備がそのような金融パニックを防いでいるといえるのだろう。 このように人々がパニックに陥りにくい中でどうして今回このようなことが起きたのか。それを考えてい