【衝撃事件の核心】自殺→他殺 遠くから銃撃→至近距離 外国に適正捜査促す日本警察「国外犯規定」の“凄み” (1/3ページ) 海外で日本人が殺害されるなどした事件で、警視庁が刑法の「国外犯」規定を適用して捜査に乗り出すケースが急増している。平成15年の刑法改正により、日本の警察が現地の治安当局と協力して捜査できるようになった国外犯規定。18年までの警視庁の適用は3件のみだったが、昨年以降は7件に上る。現地で強制捜査はできないが、独自に収集した情報を現地警察に提供することで適正な捜査を促す狙いがある。映像ジャーナリストの長井健司さん=当時(50)=銃撃事件では至近距離で撃たれたとする鑑定結果をミャンマー側に突きつけ、フィリピンでの日本人男性死亡では「自殺」とした現地警察の判断を覆すなど、日本の捜査力が「国境の壁」を突き崩しつつある。(高久清史) ■首に残されたヒモの跡…「他殺の疑いあり!」 フ