レッドハットは3月12日、Linuxカーネルに統合された仮想化ソフトウェアスタック「KVM」を中心に据えた仮想化戦略について説明会を開いた。同社は米国で2月23日(日本では2月24日)に新戦略を発表していて、関連製品を今後3~18カ月の間に出荷するとしている。 新戦略は、仮想化に必要なソフトウェアスタックを一気に展開する全方位的なものだ。独立した単体のハイパーバイザ製品、OSインスタンスの管理コンソール、仮想デスクトップ・ソリューションのためのインフラ製品と、VMwareやシトリックスのソリューション群に対抗するラインナップをそろえている。 KVMは比較的新しいハイパーバイザで、先行するVMware ESXiやXenに比べると知名度が低い。しかし、Linuxカーネルに統合されていることから開発速度が速く、また技術的メリットもあることから今後の動向が大いに注目されている(参考記事:Linux