巨人の渡辺恒雄球団会長は10日、来春開催される野球の国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督について、「ワンちゃん(王貞治ソフトバンク監督)に頼むしかない。コミッショナー以下が土下座して頼むしかない」と語り、前回大会で日本を初代王座に導いた王監督の再登板を熱望した。 渡辺会長は北京五輪の直後に、「星野君のほかにはいない」と話し、北京五輪で指揮を執った星野仙一氏を推す考えを示していた。10日の発言について、2006年に胃がんを手術した王監督は「現在の体調では全うできないし、全うする自信がない。大変な仕事だし、あの連中を率いるには体が元気な人でないと」と改めて固辞する姿勢を示した。 渡辺会長はこの日、「人間の中では星野が一番と言ったが、WBCや五輪には神様が必要。長嶋(茂雄)君は病気だし、いまや神様はワンちゃん一人だ。がんはおれもやった。ワンちゃんのがんなんて