第二部 「39歳別れの手紙」 そもそも、Part1&2に分けているのは日本だけであり、Part1と続けて見てこそ、わかる作品。 といっても、こちらは「ゲバラ日記」を題材としているので、きわめてエピソードは散発的である。 ボリビアの自然を舞台に繰り広げられるゲリラ戦の描写は、BGMをひかえ、ほとんど演出なしで映し出される。 正直いって、原作を読まないと厳しい、というより、ほとんど理解できないと思うが、むしろ、兵士の一人になって、このゲリラ戦に参加した気持ちになれるかも。 ゲバラたちキューバ人、賛同したボリビア人、そんなゲリラに襲われるボリビア軍兵士、ゲリラ作戦のおかげでボリビア軍ににらまれる民衆。さまざまな人物に感情移入できることで、フィクション映画にはない、戦争の生々しさを描くことに成功。 だいたい、銃撃戦なんて、初発から30秒でカタがつく。そんな戦争に忠実であるため、フィクションのような