裁判所の保護命令に従わず、52歳年下の妻(24)につきまとったとして、熊本県警人吉署などは8日、同県多良木町多良木、尾方勇次郎容疑者(76)を配偶者暴力防止・被害者保護法(DV防止法)違反の疑いで逮捕した。 発表によると、尾方容疑者は、熊本地裁人吉支部から、妻に接近することを6か月間禁止する保護命令を受けていながら、4日未明、妻が勤務する福祉施設を訪れ、当直の職員に妻の住所を尋ねるなどした疑い。尾方容疑者は再三、妻の勤務先で住所を突き止めようとしたため、県警が警告していた。 今年2月、妻は「携帯電話が入ったウエストバッグで約10回、頭を殴られ、けがをした」と県警に相談。尾方容疑者は傷害容疑で逮捕され、罰金の略式命令を受けた。妻はその後、裁判所に保護命令を申し立てた。 2人は5年前に結婚したが、尾方容疑者は間もなく暴力を振るうようになったという。