誤った緊急地震速報が出された原因について、気象庁は25日、前日の24日に業者が千葉県内の地震観測点で実施された、ソフトウエアの改修に不具合があったためと発表した。改修は千葉市や大阪市などの観測点など計4カ所で行われたが、気象庁ではいずれも正しいソフトウエアに復旧させた上で、運用を再開したという。 問題があった観測点は、千葉県南房総市の「千葉三芳」。気象庁によると、改修を委託された明星電気(群馬県)が24日、対象になっていない緊急地震速報処理用の地震計についても作業。その際に、地震波の振幅を補正する数値の単位を誤ったため、地震の規模を大きく判定したという。 同庁地震火山部の伊藤秀美部長は「われわれにも監督責任はあり、国民の信頼に応えていきたい」としている。 気象庁は昨年7月、千葉県銚子市で震度2を観測した地震について、「最大震度5弱以上」と緊急地震速報の第1報で誤って過大に発信。今年5月には