RIAAが展開している訴訟戦略の中で、しばしば取り沙汰される問題として、IPアドレスはユーザを規定しえない、というものがある。簡単にいえば、たとえIPアドレスがわかったとしても、当該の時間帯に誰がそのIPアドレスを使用してオンラインであったのかはわかりえない、ということ。 Ars Technicaによると、今年3月、裁判所はマサチューセッツ州のタフツ大学(や、その地域の他の学校やISP)に対して、RIAAが著作権侵害ユーザだと訴えている人たちをある程度の確実性を持って特定しえない時には、その可能性のある全ユーザのリストを提出するよう命じていた。裁判所はそれを元に、その後の進行を判断する、と。 しかし今回、タフツ大学は、アンチパイラシー企業のMediaSentoryが取得し、RIAAが提示してきたIPアドレスのうち3つは特定のMACアドレスに結びつけることができたが、残りの2つのIPアドレス