紙の本が好きだ。 紙のつやつやした質感。 紙のにおい。 1ページごとにペラペラとめくる時の音もいい。 デザインもそれぞれの本の味わいがあって、本を読まなくとも本棚に飾っておくだけで満足できるようなものだってある。表紙自体がアートである。 昨今は電子書籍というツールが登場して、大変便利になっている。音声で聴く本なども登場して、身体や目が不自由な方にもやさしい作りになっている。 しかし私は、今のところは紙の本が好きなのだ。 小学生や中学生の頃、暇さえあればよく本屋さんに行った。自転車をこいで、A書店、B書店とはしごする日も少なくなかった。 私の住んでいる市には、大小さまざまな本屋さんがあったが、私は特に古本屋に行くのが楽しみであった。古本屋さんは、普通の本屋さんとは違った独特なにおいと雰囲気があった。一般の本屋さんで売っていないような昔の雑誌や、マニアックな書籍を発掘するのは宝探しのようでもあ
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