全国にある神社の数は8万社以上で、コンビニの数より多いといわれています。そんな身近な存在でありながら、意外と神社については知らないことが多いのではないでしょうか?そこで、『日本人が知らない神社の秘密』(火田博文・著/彩図社)から、お参りがもっと楽しくなる神社にまつわるお話を抜粋して紹介します。今回は日本最古の神社について。 日本最古の神社は奈良の大神神社 現存している日本で最も古い神社は、奈良県桜井市にある大神神社だ。本殿は持たない。鳥居と、拝殿だけで構成されている。拝殿の奥にある三ツ鳥居から仰ぎ見る聖山、三輪山そのものがご神体であり、信仰の対象なのだ。いまでも原始神道の祈りのスタイルを受け継いでいる、日本でも珍しい神社なのである。正確な創建年は不明だが『古事記』『日本書紀』には記述が残されている。いわく、大国主大神が、日本の国づくりを成就させるため、三輪山に大物主神を祀ったことがはじまり