前回は、採用担当者による「今どきの学生」への評価を紹介した。「名ばかり大学生」「何となく大学生」は確かに増大している。伝統的に日本企業は「文系の場合、大学での専攻は気にしない。わが社に合う人材なら入社後に育てる」という人材観を持っていた。 しかし、最近はそうも言っていられなくなった。2011年度採用活動では、学生は集まったが、食指が動く学生の比率が低い。採用しても扱いが難しく、なかなか育たないまま辞めてしまう。 そこで注目されているのが、大学でのキャリア教育(キャリアガイダンス)だ。社会人として働くための「読み書きそろばん」能力に加え、働くということの意味、コミュニケーション力、思考力、理解力などの基本能力を大学が学生に教え、学ばせようというものだ。 さて、この大学のキャリア教育を人事はどのように評価しているのだろうか? ●2011年度から職業指導教育と就職者数などの情報公開が義務化。厳し
印刷 日本の大学生は勉強しない――。そんな汚名を返上しようと、文部科学省は、現役学生向けの「共通テスト」を開発する検討に入った。入学後と卒業前に2度受験すれば、在学中の学習成果の伸びが客観的にわかるようにする。結果を分析してカリキュラムの改善に役立てたい考えだ。 大学生の「能力測定」と位置づけ、年に1回、読解力、論理的思考力、批判的な思考力、文章表現力などを問うことを想定。大学の講義にどれくらい主体的に参加しているかといった学習態度のアンケートも課す。同じ学生が2度受ければ、成長度を「可視化」できると期待する。 対象は全国の大学。大学として参加するかどうか、何人の学生を受験させるかなどは、各大学の判断に任せる。文科省は、伸びが著しい大学の取り組みを公表するよう促すなど、成果重視の仕組みを作る。文科相の諮問機関である中央教育審議会の大学教育部会で具体的な検討を進める。 購読されている方
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