米航空宇宙局(NASA)は30日、ドクロのような形に見える小惑星が地球に近づいている、と発表した。ハロウィーンの31日に、地球から月までの距離の約1・3倍離れた空間を通過する。衝突などの心配はないという。 NASAによると、この小惑星は「2015 TB145」。直径約600メートルの球形で、約5時間の周期で自転している。プエルトリコにある天文台が撮影した画像では、目や鼻にあたる部分が黒っぽく写り、ドクロのように見える。もともとは太陽に近づくと尾を生じる彗星(すいせい)だったとみられるが、表面の揮発性物質が失われて岩石部分だけが残ったものらしい。 今月10日にハワイ大の観測チームが発見。次に地球に近づくのは、2018年秋になるという。(ワシントン=小林哲)