印刷 ドミニク・ストロスカーン前国際通貨基金専務理事=AP 国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン被告(62)が強姦(ごうかん)未遂など七つの罪に問われた事件で、ニューヨークの検察当局は22日、すべての起訴を取り下げることをニューヨーク州の裁判所に申し出た。これまで前専務理事は、一貫して無罪を主張していた。 フランス大統領選やIMFのトップ人事など、世界を揺るがせた事件は、あっけない結末を迎えた。ニューヨークでは、十分な裏付け捜査をしないまま起訴を急いだ検察当局に対して、批判が高まっている。 5月の起訴時点で検察側は、ニューヨークのホテルで勤務中に前専務理事に襲われたと被害を訴えた女性客室係(32)の証言について、「全面的に信用できる」と主張し、有罪に持ち込めると自信を示していた。しかし、捜査を進める過程で、女性側が事件後の行動について前言を撤回するなど、供述にほ