90年に4歳女児が殺害された「足利事件」で、再審開始が決定的になり釈放された菅家利和さん(62)について、栃木県警は11日、石川正一郎・県警本部長名で「真犯人と思われない方が、長期間にわたり刑に服されることとなったことは誠に遺憾で、申し訳ないこと」と謝罪コメントを発表した。 石川本部長は姿をみせず、コメント文のみを発表。記者会見の開催も拒み、高田健治刑事部長がコメントを代読した。菅家さん本人への謝罪について、高田刑事部長は「適時適切に対応してまいりたい」とし、「逮捕についての謝罪か」との質問には「捜査の過程において逮捕や取り調べも一つとして含まれる。ご理解願いたい」と述べるにとどまった。【吉村周平】