「ダマッテハナオトッテスミマセンデシタ」―。育てている花を誰かに切り取られていた横須賀市の男性方で19日、過ちを謝罪するメモが見つかった。バラの枝に添えられたメモには、病床にあった妻に見せようと花を摘んでしまったこと、その妻が亡くなったことが記されていた。 横須賀市大津町の山川潔さん(76)は30年以上、自宅の裏庭や土手でバラやアジサイ、梅などの花々を育てている。花が摘まれているのに気付いたのは昨夏だった。ハサミなどで丁寧に切り取った跡があった。四季折々に咲く花が、同じようにわずかずつ摘まれていった。 取られるのは毎回1輪ほど。声を掛けてもらい、花を譲ろう。山川さんは今月10日ごろにバラの枝に添え書きを結んだ。 「花が、ほしい方は申し出て下さい」 掲示から約10日後の19日、メモが上から張られていた。 「ツマガガンノタメ ボクニワハナオイッポンモカッテアゲルコトモデキナカッタノデ