「フェイスブックで働いてみませんか? ご希望の方は履歴書を」私はその日の夜、さっそく指定のアドレスに履歴書を送った。彼らがどういう人材を求めているのか知らなかったし、フェイスブックで働くことがどういう結果につながるのかも、もちろんまったく予測できなかった。それでも私は、フェイスブックの持つ大きな可能性に惹かれた。まだ新しく、物珍しかったオンラインソーシャルネットワークというものに、力を感じた。 (26ページより) 『フェイスブック 子どもじみた王国』(キャサリン・ロッシ著、夏目大訳、河出書房新社)の著者はかくして2005年、facebookに51番目の社員として入社しました。本書は、そんな彼女が2010年の春に退職するまでに体験したことをつづった書籍です。 注目すべき点は、初期からのfacebookユーザーであるとはいえ、筆者がエンジニア側の人間ではないという事実。アナログ思考で、オーガニ
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