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空前の自転車ブームが続いている。ミニバイク並みのスピードで駆け抜けるロードレーサーは、今や日常の光景。一方で、歩道を走る自転車が通行人を脅かすという深刻な問題が生じている。　ブームを受けて、自転車関連の本もここ数年、増加傾向にある。大型書店なら、専用コーナーが設けられるほどだ。　なぜ、自転車なのか？　「健康にいい」「環境に優しい」が、よく耳にする自転車の二大効用。人にも地球にも優しい移動手段というわけだ。カナダの自転車雑誌の寄稿者ら３３人によるエイミー・ウォーカー編・著「自転車生活でいこう！　自転車が人生を変える５０の理由」（ディスカバー・トゥエンティワン　１７８５円）は、この二大効用を最大限に膨らませるためにつくられた。楽しく安全に自転車に乗るための工夫や知恵の伝授に始まり、都市圏の交通体系に自転車を組み込むための具体的な施策の紹介や提言が盛り込まれている。　自転車道整備が進んだドイツで