まるで雪のような純白を身にまとった美しいシロフクロウが、獲物目掛けて滑空するその瞬間をカメラが捉えた。カナダに広がるオタワの雪原に黄色い眼光だけが鋭く浮かび上がる。 さすが捕食者の上位ランクなだけのことはある。この顔、確実に何匹か殺ってる顔だわ。 野ネズミに狙いを定めたシロフクロウは、地表すれすれまで急降下し、襲撃の完璧なタイミングを見計らう。この美しくも衝撃的な瞬間を撮影したのは写真家のリック・ドブソンさんだ。 「獲物を見つけたシロフクロウは、狩りをするために音もなく接近してきました。シロフクロウは昼行性で、昼も夜も狩りをするなど活動的です。休むときは、見つかりにくいように、雪に覆われた雪原でじっと座っていることが多いですね。狩りになれば、フェンスの支柱や電柱などの上に止まって、獲物を探します。」 被写体に接近するために、ドブソンさんはゆっくりと進み、さらにシロフクロウまで直線的に向かわ