JR大阪駅(大阪市北区)での待ち合わせ場所として親しまれてきた「巨大砂時計」が10月下旬、リニューアル工事の一環でひっそりと撤去された。なくなったのを知らない利用客の戸惑う姿が、今も後を絶たない。待ち合わせしにくい駅として知られる大阪の「顔」。来春完成する新駅で、汚名返上なるか。 11月初めの午前11時すぎ。兵庫県の女性(40)は、携帯電話を手に大阪駅中央コンコース南側付近をうろうろしていた。あったはずの砂時計がない。「最近、来ていなかったからびっくり。ずっと待ち合わせ場所にしていたのに」 周辺の柱数カ所には「お知らせ」の紙が張られていた。「10月25日をもちまして砂時計(サンドファンタジー)は大阪駅改良工事に伴い撤去いたしました」。だが、それに気づかず、砂時計を探し回る人の姿がほかにも見られた。 高さ7.2メートルで「世界最大級」をうたった砂時計は2003年4月、大阪駅ビルを運営す