今回導入する「1000系」は1927(昭和2)年の地下鉄開業当時から約40年間運行していた「旧1000形」をモチーフに、当時の車体色である黄色を基調にするなど「レトロ調」のデザインが特徴。 車内は、現在営業中の01系より「小型」でありながら「1.4倍ほど」の冷房能力を持つ冷房装置を導入するほか、座席幅を44センチから46センチに拡大し「クッション性の向上」を図る。連結面や座席横の仕切り、荷物棚に透明の強化ガラスを採用し「開放的な車内空間」にするほか、各ドア上部には17インチワイド液晶2画面を設置する。 「黄色い電車」として親しまれてきた旧1000系は、同社の前身となる東京地下鉄道が東洋初の地下鉄車両として導入した車両。車両に木材が多用されていた当時、地下を走行することから「画期的」な全鋼製車両として不燃材料を取り入れ、保安装置として自動列車装置(ATS)を搭載した「最新鋭」の車両だった。