「現在、業界をあげてPCにデジタル放送の機能を搭載すべく取り組んでいる。オープンアーキテクチャのPCに、どのようにセキュアな環境を組み込んでいくかが課題になっており、いくつかのソリューションは今年登場するだろう。ただ、少し時間がかかるかもしれない」とインテル日本法人の代表取締役共同社長 吉田和正氏は、1月に行なわれた新世代のCentrinoモバイル・テクノロジ発表会で、記者団の質問に答えた。 現在日本のPC業界は、まさに業界の命運をかけてデジタルTVの機能をPCに組み込むことにチャレンジしている。吉田社長は「少し時間がかかるかもしれない」と表現したが、実際には残された時間はそう長くない。 というのは、PC業界はまさに「2006年問題」とでも呼ぶべきタイムリミットに直面しているからだ。 ●時間切れで危機を迎えるPCのデジタルTV実装 業界で「2006年問題」と呼ばれるこの問題は、現行PCへの