NTTコミュニケーションズ(NTTコム)のインターネット接続サービス「OCN」において、2013年6月に発生した接続パスワードの不正変更事件。メール送受信や契約者情報の確認・変更には別のID/パスワードが必要なため、決済情報を含む個人情報の漏洩はなかったが、インターネットサービスプロバイダー(ISP)業界で大きな話題となっている。 NTTコムの6月26日の発表によると、不正変更されたパスワードの数は756件。6月24日の午後5時に異変に気付いた。ログを詳細に分析した結果、特定のIPアドレスから多数のIDに対してパスワードの変更を試みた形跡があったという。悪用されたIDによる接続を一時的に遮断して対処した。 その後も調査を続けると、原因はどうやらロジテック製の無線LANブロードバンドルーター(「LAN-W300N/R」「LAN-W300N/RS」「LAN-W300N/RU2」)の脆弱性にある