出版状況クロニクル95(2016年3月1日〜3月31日) 16年2月の書籍雑誌の推定販売金額は1475億円で、前年比0.1%減。近年なかったほぼ横ばいという数字だが、これは4年に1度の閏年で、前年より1日多かったことによっている。 そのために書籍が844億円で、同9.8%の大幅増だったが、雑誌は631億円で、同10.9%減となり、閏年効果はまったくないといっていい。 雑誌の内訳は月刊誌が508億円で、12.7%減、週刊誌が123億円で、2.7%減。 返品率は月刊誌が40.0%だが、週刊誌は好調な『週刊文春』効果もあり、35.2%と3ポイントほど改善している。なお書籍の返品率は31.4%で、週刊誌や月刊誌よりも低くなっている。 閏年であっても何の影響も見られない雑誌の凋落は、書店の客数と売上のマイナスに結びつき、その資金繰りに対して、この1年を通じて、ボディブローのような影響を与えていくだろ