使い続けることを前提とするサービスでは、使うほどユーザー側に体験が積み重なる。愛着が増すほど、提供者側によるルール変更に反発が起きることがある。 「ユーザーさんはパートナー。一緒に価値をつくっていきたい」と話すのは、登山アプリ『YAMAP』を運営する、ヤマップ代表の春山慶彦氏だ。 電波が届かない山の中でもスマホのGPSで位置情報がわかることや、ユーザー間のコミュニティ機能などが支持され、2013年のリリース以降の累計ダウンロード数は280万件。 そのYAMAPが2021年7月、方針を大きく転換した。他のユーザーの活動などに「いいね」できる仕組みを、“循環型コミュニティポイント”と定義する「DOMO(ドーモ)」に刷新。ポイントをユーザー間で送り合うほか、山の再生などの支援にも使えるようにした。 「いいね」を撤廃し、3カ月で失効するといった新ルールに、当初はユーザーから戸惑いや批判の声が相次い