■万能ではない守備のシステム 最初に言っておくが、守備的なシステムは必ずしも全ての相手に有効な手段ではないことを覚えていてほしい。相手に押し込まれ、明らかに劣勢な状況下では、ゾーンディフェンスが良いとかマンツーマンでつくほうが良いとか議論したところで、何の意味もない。 セットプレーを前にした時や、ゴール前の混戦では、守備的なシステムは意味を成さない。そんな時は、柔軟な状況を判断と、個々のポジショニングが非常に重要になってくる。 例えば、相手が攻撃に3人をかけているのに、守備にあたっている選手が2人しかいない場合は、とにかく相手の攻撃をいかに遅らせるかを考えなくてはならないんだ。 ■ゾーンディフェンスの重要な原則 そもそも、ゾーンディフェンスとは何なのか。実はゾーンディフェンスというのは、体力を消耗せずに、効果的な守備ができる方法なんだ。 ゾーンディフェンスは「ディフェンダー全員