インターネットで購入できる「格安航空券」をめぐるトラブルが増えている。国民生活センターによると、「ネットで予約し代金を振り込んだのに旅行会社が営業を停止し航空券が手に入らない」などといった契約不履行の相談が昨年度は195件と3年前の3倍以上になった。全国から購入の申し込みができるだけに被害が一気に拡大するケースが多い。不況の出口が見えない中、より安く航空券を購入したいと考える旅行者は少なくないが、観光庁は「信用のおける旅行会社を見極めて利用してほしい」と呼びかけている。 「まさか。怪しい会社だとは思わなかった」 川崎市中原区の女性(28)は3月中旬、航空券を予約していた旅行会社「セレブツアー・アルファ」(大阪市)と急に連絡が取れなくなった。 女性は友人2人と海外旅行を計画。2月にインターネットサイトを通じ同社から航空券を購入し、3人分の代金約18万円を振り込んだ。しかし、同社は営業を停止。