ブックマーク / umiurimasu.exblog.jp (3)

  • 「へうげもの」表情集 | 族長の初夏

    漫画「へうげもの」から、古田織部の面白おかしい顔をちょっとまとめてみました。僕が「へうげもの」という作品に魅力を感じている大きな要素のひとつが、この大胆すぎる表情描写です。戦国時代の物語なのに、人物の顔つきがあまりにも、あまりにも活き活きと描かれているせいで、まったく大昔の話という気がしない。斬新な茶器や茶室を目にしたときの織部は、現代のテレビタレントでもここまでの顔はしないだろうというすばらしいリアクションをしてくれます。じつに鑑賞のしがいがある絵だと思うし、「へうげもの」の場合はこの表情のゆたかさがそのままキャラクターの魅力にもつながっていると思うのです。 アニメとかの影響なのか、最近の漫画の絵柄の流行としては線の少ないつるっとした人物画が主流みたいですが、僕はやはり「へうげもの」のように顔の情報量が多いほうが、絵としては好きなようですね。頬の肉がよったり、唇をすぼめたり、アゴに梅干し

    「へうげもの」表情集 | 族長の初夏
  • 漫画家の敬称について/売れる漫画のセオリーについて | 族長の初夏

    ラーメンズの小林賢太郎プロデュースによる演劇「PAPER RUNNER」の中で、登場人物がこんなセリフを言う場面があります。『あまり知られていないことだが、今、漫画業界では作家に「先生」は付けていない。「先生」を付ける相手はただ一人だ』この「ただ一人」とは手塚治虫のこと。「PAPER RUNNER」は漫画雑誌の編集部の内情を面白おかしく描いたドタバタコメディで、内容はもちろんフィクションです。しかしそれはそれとして、実際の業界内において職業漫画家がどういう敬称で呼ばれているかというのは、業界ネタの作品などを見ているとちょっと気になるところです。上のセリフには、いくらかでも事実が含まれているのだろうか。当に「さん」がメジャーなのか、あるいは「先生」の方が主流なのか。以前にコミックビームが「さん」で統一しているのに気づいたときにも一度記事にしたことがありましたが、僕は業界に知り合いがいるわけ

  • 漫画業界は「先生」から「さん」の時代へ | 族長の初夏

    漫画雑誌のページの余白には大抵、「○○先生に励ましのおたよりを」という感想募集の文句が書かれています。ところがコミックビームという雑誌では、ここの作家の呼び方が他誌とは少しちがってましてですね。ほとんどすべての雑誌が「先生」という敬称を用いている中で、ビームだけは「○○さん」というスタイルで統一されているんです。森薫は「森薫さん」、志村貴子は「志村さん」。あの竹泉ですら「竹さん」です。 これには作家という特殊な存在に対し、読者が親しみをもって応援しやすいようにという配慮の意味があるのかもしれません。でも実際には、呼称をちょっと変えたところで送られてくる感想が劇的に増えたりといった実利的な効果は少なそうに思えます。だとすると、業界のスタンダードから外れ、メリットもない呼称をビームがあえて使っているのはなぜだろう。単なる「人と違うことしたがり」のアピールとしてはあまりにも地味すぎる。 僕は

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