百貨店は、毎年春と秋に特設催事場で紳士スーツのセールを開催する。今春の売上高は、多くの百貨店で前年比5〜25%の減。消費不況を反映して惨憺たる結果に終わったが、そのなかで、松屋だけが60%増と好調だった。 理由の一つは、1着9800円という格安商品の投入。200着限定で売り出し、即完売した。 また、1着3万〜4万円と、催事にしては高額の商品が前年比で2.3倍売れた。これらは通常は10万円ほどで販売している高級ブランドのスーツ。スーツに付いているラベルを見れば、わかる人にはわかる。それが3万〜4万円で買えるのだから、お客の目には“お買い得”に映ったに違いない。「5着まとめ買いしていくお客様もいた」(宮崎俊一・松屋紳士バイヤー)という。 高級ブランドスーツを3万円台で売れるのには、いくつかのワケがある。第一に、日本の販売会社を通さずにイタリアの卸業者から仕入れていること。第二に、物量を引
開店から約1カ月経った今も行列ができる盛況。平日にもかかわらず、開店1時間前にすでに約50人が集まった=5月22日、東京都渋谷区神宮前のフォーエバー21(写真:産経新聞) ■5450円で全身コーディネート 不況で節約志向が強まる中、“激安系”のおしゃれファッションが人気だ。手軽な値段で流行アイテムがすぐに手に入る「ファストファッション」店の進出も相次ぎ、拍車をかける。節約しながらファッションを楽しむ人が増えており、高級ブランドにお金をかけるのはもう古い?(小川真由美) [フォト]これで5000円? しまらーコーディネート ◆格安で流行アイテム 4月29日、ファッションブランドの街、東京・原宿に米ロサンゼルス発衣料チェーン「FOREVER(フォーエバー)21」の日本初直営店がオープンした。周辺には「GAP」や「ユニクロ」、昨年上陸して大きな話題となったスウェーデン発「H&M」など、い
外食や衣料品チェーンなどで積極出店の動きが目立ってきた。不況に伴う不動産賃料の下落により、低コストで新規出店が可能になってきたため。消費者の節約志向の高まりで1店当たりの集客増が難しいなか、割安な投資で店舗網を広げることでトータルの来客数を増やし、売り上げ増につなげる狙いだ。ただ、今後、地価が再び上昇に転じれば業績を圧迫しかねず、急速な出店増が将来の業績の“重し”となる可能性もある。 [フォト]三越池袋店の跡地にはヤマダ電機が出店。家電戦争が激しさを増す池袋 新規出店をとくに加速させているのが低価格で固定客をつかんでいるファストフードだ。 吉野家ホールディングス(HD)は、2010年2月期に、牛丼チェーン「吉野家」の国内新規出店数を過去最大の120店舗とする。「空き物件などの供給数が増えているほか、賃料が落ち込んでいるのはチャンス」(安部修仁社長)と判断しているため。ゼンショー傘下の
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