書店には売り切れたという張り紙が=4日午後、東京都中央区の八重洲ブックセンター、林敏行撮影 5月29日に全国発売されたばかりの村上春樹さんの最新長編小説「1Q84」が、1巻の完売が相次ぐなど、異例の売れ行きを見せている。出版元の新潮社によると4日現在で発行部数は1巻51万、2巻45万。予約殺到による「発売前増刷」も異例だったが、発売から約1週間で100万部に迫る勢いに、同社も「例のない事態」と驚いている。 東京都中央区の八重洲ブックセンターでは1巻は発売後3日で売り切れ、再入荷分もその翌日に完売。4日現在、2巻がわずかに残るのみだ。両巻あわせて1千冊以上を売った。同店担当者は「去年の『ハリー・ポッター』をはるかに上回る勢い。久々の村上作品だが、ここまで売れるとは」。東京都新宿区の紀伊国屋書店本店でも1巻は完売。30日に700冊以上が売れ、営業時間で計算すると55秒に1冊が売れたことにな