30歳で楽天を辞めた元副社長が私財を投じて学校を作る理由:本城慎之介、軽井沢風越学園創設への道【前編】(1/5 ページ) 東京駅から北陸新幹線に乗り1時間13分。さらに軽井沢駅からクルマで約20分走った先。生い茂る木々に囲まれた木造の小屋の中に、ストーブの脇でPCを開き、忙しなくキーを叩いている男がいた。かつて三木谷浩史とともに楽天を創業し、副社長を務めた本城慎之介、46歳である。 2002年11月に楽天副社長を退社して以降、教育畑に転身。05年には当時全国最年少の32歳で公立の横浜市立東山田中学校校長に就いた。早すぎる副社長退任から約16年。本城はこの森の中で、幼稚園・小・中学校の混在校である「軽井沢風越学園」の開校を目指し、日夜、準備に追われている。 「ここまで一直線では全然なくて、本当に迷いながらというか、何をしていいか分からないという状態が結構、長く続きまして。東京から軽井沢に越し