浮動小数点数のわかりにくさの一因 浮動小数点数は難しいし何だか怪しげな感じがする。たぶん主な理由は 数値計算の難しさ 浮動小数点数演算の難しさ だと思う。でもこれらとは別に、 浮動小数点数を使う場合、ほぼ常に2進10進変換が介入している という理由があるような気がする。 浮動小数点数は2進小数×2のベキの形で表現されているけど、浮動小数点数を出力したり入力したりする場合は10進小数×10のベキの形で表記される。つまり 浮動小数点数演算のシステム自体(コンピュータ側の世界)は2進数だけで完結している。 逆に、浮動小数点数の表示・入力(人間側の世界)では通常、10進数だけで完結している。 この二つの世界を行き来する場合に2進10進変換がおこなわれる。 ということになる。さらにこれは、整数での2進10進変換とは全く違っている。整数の場合、2進と10進の間で変換しても表現が違うだけで全く同じ数を表