王手、高飛車、成金…。これらは将棋用語から派生して、一般に広く使われるようになった言葉だ。もちろん、将棋には他にも数々の専門用語がある。その意味を覚えればプロ棋士の解説が理解できるようになり、いっそう将棋を楽しめるだろう。 そこで今回のコラムでは、よく使われる3つの将棋用語を紹介。具体的にイメージしやすいように、著名な棋士のエピソードをまじえて解説していく。 《Lesson1》 森内九段 勝負どころで無難なカレーを注文するのは“手厚い” 「手厚い」とは、攻めの体制が多層的になっていたり、守りの陣形にスキがなかったりする状態のこと。「先手の攻撃陣は手厚い形なので、後手から先攻したい」といったふうに使われる。 手厚い棋風の代表格といえば、森内九段。同氏はタイトル戦の2日目の昼食としてカレーを注文することが多い。なぜなら、2日目の午後は最大の勝負どころ。対局に集中するために、どんな店でもハズレの
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