米紙ニューヨーク・タイムズは10日、米経済情報サービス、ブルームバーグの創業者で、ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏が英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)グループの買収を検討していると報じた。同紙によれば、ブルームバーグ氏は10月、FTのロンドン本社を訪問するとともに、買収によるメリットなどを知人や側近らと話しているという。 FTグループの企業価値は約12億ドル(約1000億円)で、ブルームバーグ氏が株式の90%を握るブルームバーグの親会社(昨年の売上高76億ドル)にとって買収可能な額だという。 ブルームバーグ氏はFTの「簡潔でパンチの効いた」記事スタイルを気に入っているといい、仮に買収で大きな収益を上げられなくても、ブルームバーグ親会社を「国際的に有名」な企業へと押し上げる効果を狙っているという。一方、米調査会社トムソン・ロイターもFTの買収を検討しているとされる。(ニュー