だが、この常連客の一言でAさんは冷静になったという。 「ウチの店がはやったのは、他の店が休みだったり酒を出していなかったから。それに気がつかず、天狗になっていました。要するに、宣言中に要請を無視して営業すれば、酒を飲みたい人はやっている店に集まるだけ。ウチの店が旨いとかそういうことではなかったんです」 結局、宣言解除に合わせて仕入れた食材のほとんどが、客の口に入ることはなかったという。 「時短営業が続いた25日までも深夜1時まで営業していました。21時過ぎに飲み足りないお客さんが何人か来てましたけど、ウチに来る前に他の店で飲んでいるので、そういう方はちょっとお酒を飲む程度でフードの注文は少ないんです。だから客単価にすると低いんですね。 でも、そういったお客さんや土日の昼飲みのお客さんに支えられてなんとかやり繰りしていました」 とは言え、平均すればコロナ前の売上げより少し下がった程度だという

