ちょうど1年前の2016年2月、トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)で、かつてのストーマ体験を初めて公にした。ストーマとは、病気で腸を切除した患者が腹部に設ける排泄(はいせつ)口のことだ。 「大腸がんの患者さんの支援活動をするようになって、自分のことも隠さず話したほうが、親近感を持ってもらえると気づいたんです」と公表の理由を語る。 02年に腹膜炎で大腸の一部が破れ、治療のため翌年まで1年間、一時的におなかの左下にストーマを設けた。それが縁で、ストーマが必要な人もいる大腸がん患者の支援活動に講演や司会で携わる。 ストーマは腹部に開けた穴から腸管を出したもので、そこに便を受ける袋(パウチ)を着ける。「人工肛門」とも呼ばれている。ただ、肛門のように括約筋がないので便意はなく、排泄を自分でコントロールできない。 それまで、一部の人にしか明かしていなかったストーマ体験。その間も生放送や海