使用中の「超音波式加湿器」の半数以上から“加湿器病”発症レベルの雑菌が放出されていた 冬の必需品、加湿器。最近、問題になっているのが、加湿器からばらまかれる菌が原因の“加湿器病”や”加湿器肺炎”。細菌やカビなどの微生物を長期にわたって吸い込んだことによっておこる、アレルギー性の肺疾患「過敏性肺臓炎」だ。咳や発熱、全身の倦怠感などの症状が現れ、重症化すると呼吸困難に陥ることもあるという。 昨年は、加湿器が原因の死亡例もニュースになった。注意が必要なのが、安価で多く普及している「超音波式」だ。その恐ろしい実態を識者に聞く。 雑菌をそのまま室内に放出する「超音波式加湿器」 まず、加湿器を選ぶうえで知っておきたいのが、その仕組み。加湿器が、空気中に水分を放出させる仕組みは、大きく二つに分類される。一つは、水分を“沸騰”や“蒸発”で「気化」させるタイプ、もう一つは、水を細かいミスト(霧)にして室内に