2018年11月13日、裁判官の押印がないまま、逮捕令状と捜索差し押さえ令状を発付した那覇簡裁。押印のない令状は「無効」だが、朝日新聞(2018年11月30日)などによると、沖縄県警は無効な令状をもとに、容疑の男性を逮捕していたという。 これに法曹関係者からは、驚きの声があがった。この問題を取り上げた弁護士ドットコムニュースの記事(「自動発券機」どころじゃない 那覇簡裁の「無効令状」、刑事司法の信頼揺らぐ」)では、刑事事件に詳しい萩原猛弁護士が「裁判所に対する信頼を失墜させた極めて重大な問題というべき」とコメントしている。 ●再発防止のため「周知徹底」おこなう 最高裁広報課の担当者によると、最高裁は今回の事件を受け、裁判官の押印がないまま捜査機関に令状を公布した事例などがあるか調査をおこなったという。しかし、裁判官の審査にあげられていなかったものは見当たらなかったそうだ。 また「事務処理を