【ワシントン=三井誠】米ハワイ大などの研究チームは20日、先月発見された、太陽系の外から来たとみられる小天体が、太陽系では珍しい「葉巻のような形」だったとの研究成果を発表した。 当初は彗星(すいせい)とみられていたが、彗星に特有なガスなどの噴出物が確認できないため、小惑星とみられる。論文は20日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された。 小天体は、ハワイ大のチームが先月19日に発見し、ハワイ語で「初の偵察者」を意味する「オウムアムア」と名付けた。今回の詳細な分析により、形は細長い棒状で、長さは400~800メートル程度であることがわかった。軌道の分析で、太陽系外から初めて飛来した小天体であることも改めて確認した。葉巻形になった理由ははっきりしない。